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協会概要

ヘレンケラー・サリバン賞

 「ヘレンケラー・サリバン賞」は、視覚障害者の福祉・教育・文化・スポーツなど各分野において、視覚障害者を支援している「晴眼者」にお贈りする賞です。これは、「視覚障害者は、何らかの形で健常者からのサポートを受けて生活している。その支援に視覚障害者の立場から感謝の意を表したい」との趣旨で、当協会が1993年(平成5年)に創設しました。なお、同賞の名称は、ヘレン・ケラー女史と同女史を生涯支え続けたアン・サリバン女史の両氏の名に由来します。
 選考は、視覚障害者によって推薦された候補者の中から、当協会が委嘱する視覚障害者の選考委員によって、検討・決定しています。第1回の社会福祉法人全国盲ろう者協会理事長の小島純郎千葉大教授に始まり、毎年1回、選ばれた個人・団体の献身的な行為と精神に対し、感謝を込めてお贈りしています。

2018年度ヘレンケラー・サリバン賞は
聖明福祉協会・盲大学生奨学金事業に

 本年度の「ヘレンケラー・サリバン賞」は、向学心に燃える視覚障害大学生の勉学の一助となるように、半世紀にわたって奨学金を貸与し、学習環境を改善するとともに、社会の各方面に有為の人材を輩出してきた「聖明福祉協会・盲大学生奨学金事業」に決定した。
 第26回を迎える本賞は、「視覚障害者は、何らかの形で外部からサポートを受けて生活している。それに対して視覚障害者の立場から感謝の意を表したい」との趣旨で、当協会が委嘱した視覚障害の委員によって選考される。
 贈賞式は10月4日(木)に当協会で行われ、本賞(賞状)と副賞として、ヘレン・ケラー女史の直筆のサインを刻印したクリスタル・トロフィーが贈られた。

受賞理由

(写真)聖明福祉協会の理事長・本間昭雄氏

 聖明福祉協会の理事長・本間昭雄氏

 社会福祉法人聖明福祉協会は、昭和30年(1955)に現在の理事長である本間昭雄氏により東京都世田谷区を拠点に創設され、当初は視覚障害者の家庭を訪問し、点字を教えたり、身の上相談に応じていた。その後、老人問題が大きな社会問題となったため、盲老人のための福祉施設を作ろうと青梅市に土地を求めて山を整地して、昭和39年(1964)に軽費盲老人ホームを開設。翌年には盲養護老人ホームを開設して、定員50人から始まった聖明園は、聖明園曙荘・聖明園寿荘・聖明園富士見荘として発展し、現在は計280人が利用している。
 昭和44年(1969)、聖明福祉協会は創立15周年を迎えた。そこで自身も中途で失明し、十分に勉強ができなかった本間理事長は、自分の体験を思い起こして、記念事業として視覚障害大学生に対する奨学金事業制度の創設を決めた。そして昭和44年に第1期生を募集して以来50年間に212人に奨学金を貸与して、学習環境を改善するとともに、社会の各方面に有為の人材を輩出してきた。
 同奨学金開始当初は朝日新聞厚生文化事業団から、現在は篤志家や一般社団法人昭和会館などの団体から寄付金をいただき継続している。制度も拡充し、2、3年前から国内の4年制大学だけでなく海外の大学院へ進学する学生への援助も開始した。当初月額5,000円だった貸付金額も、いまや月額4万円に増えている。
 卒業生のなかには、大学教授や研究所員、弁護士、公務員、施設職員など、幅広い分野で活躍している人が大勢いる。日本盲人会連合会長の竹下義樹氏も、東京大学で教授を務める福島智氏も、内閣府障害者政策委員会委員長を務める石川准静岡県立大学教授も、聖明福祉協会・盲大学生奨学金事業を利用した人たちである。

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